東京の渋谷駅では、半世紀にわたり親しまれてきた東急東横線の駅が、惜しまれながら１６日未明、営業を終えました。

その後、夜を徹して地下の新しい駅への引っ越しが行われ、１６日朝の始発からは地下鉄・副都心線との間で直通運転が始まっています。

東急東横線の渋谷駅はカマボコ型の屋根が連なるしょうしゃな造りが特徴で、半世紀にわたり渋谷の玄関口として親しまれてきましたが、午前１時前の最終電車を待って営業を終えました。
駅には深夜になっても多くの人が残り、写真を撮るなどして思い出の駅舎との別れを惜しんでいました。
その後、東横線と東京メトロ副都心線を直結させるため、夜を徹して地下５階の新しい駅への引っ越しが行われました。
駅構内では路線図などが直通運転に対応したものに変更されたほか、手前の代官山駅付近では、およそ１２００人が作業に加わりレールを地下に切り替える工事があわただしく行われました。
そして午前５時、大勢の鉄道ファンが見守るなか、地下の新しい駅から始発の下り列車が出発し、東横線と副都心線の直通運転が始まりました。
これにより、全国でも珍しい５つの鉄道会社の間で直通運転が行われ、横浜と埼玉県の各駅が乗り換えることなく結ばれました。
ＪＲ山手線のホームもある渋谷駅は、１日の利用者がおよそ３００万人に上ることから、東急電鉄や東京メトロは乗客が混乱しないよう駅の係員などを増やして対応しています。