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ヌカビラ岳 8人救助4人下山
日期:2010-08-02 16:41  点击:349

北海道の日高山脈のヌカビラ岳で、登山ツアーに参加していた中高年のグループの12人が動けなくなり、参加者の男女8人が警察などのヘリコプターで救助され、ガイドとスタッフの4人は自力で下山しました。

 

2日午前8時40分すぎ、北海道の日高山脈にあるヌカビラ岳で、登山ツアーのグループから「川の増水と疲労などのため身動きできなくなった」と携帯電話を通じて警察に救助の要請がありました。このグループは、札幌市の登山ツアー会社「ムーンフラワー」のツアーに参加した北海道と東京の50代と60代の男女8人と、ガイドやスタッフのあわせて12人で、尾根から少し下がった沢沿いで救助を待ちました。警察と北海道が、ヘリコプターを出して救助を進めた結果、ツアーの参加者8人が救助され、ふもとにある平取町の小学校に運ばれました。警察によりますと、8人は医師の診察を受け、疲れが見られるものの、いずれも大きなけがはないということです。またガイドとスタッフの4人は、自力で下山しました。登山ツアーを企画した会社によりますと、このツアーは、先月30日から2泊3日の予定で日高山脈を縦走するもので、沢が増水するなどしたため、ガイドが危険だと判断し、1日からヌカビラ岳周辺でテントを張って過ごしていたということです。警察は、ガイドやツアーの参加者から事情を聴くなどして当時の状況を調べています。登山ツアーに参加して救助された北海道斜里町の山田雄一さん(63)は「とにかく雨と風が強かった。降りる途中で右足を痛めてしまい、それ以上は降りられなかったので、ガイドと話をして救助を呼ぶことになった」と話しました。また、北海道苫小牧市の宮脇貞雄さん(68)は「きのうは風が強くて、20メートルくらい飛ばされて転倒した。最終的に遭難した場所で、参加者の1人の足が痛くなって歩けない状態になり、沢の水も増水していたのでビバークした」と話していました。札幌市の伏屋雅子さん(50)は「きのう、山を降りる途中の沢が濁流になっていた。渡れないほどではなかったが、疲れていて渡れない人もいた。最近、山の事故が増えていることもあって、みんなで話し合って、無理をせず、昨夜はテントを張ってビバークした。カイロはいらないかと思っていたが、寒さが厳しく、持っていてよかった」と話しました。伏屋さんの夫の典雄さん(52)は「ビバークして、ぬれたテントにみんなで入ったので、なかなか寝られなかった。何時間もテントの中にいると予想外に足腰が疲れ、このまま降りるのは危険だと思った。救助を呼んだガイドの判断は適切だったと思う」と話していました。気象台によりますと、1日は北海道を前線が通過したため、大気の状態が不安定で、ヌカビラ岳周辺も荒れもようの天気になったとみられるということです。札幌管区気象台によりますと、1日の未明から夜にかけて、ヌカビラ岳がある北海道日高地方を前線が通過し、大気の状態が不安定になったということです。このため気象台は、大雨に注意を呼びかけるとともに、1日午後3時半すぎから午後8時前にかけて、ヌカビラ岳に近い平取町と日高町に大雨警報を出して警戒を呼びかけていました。
 

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