売り上げの減少が続くコンビニエンスストア業界では、医薬品を販売する動きが広がっており、2日、テレビ電話を使うなどして24時間、薬剤師が中高年層などからの薬の相談に応じる店が東京都内にオープンしました。
コンビニエンスストア大手の「ローソン」は、調剤薬局大手と提携して、コンビニに調剤薬局を併設した店舗を、2日、東京都内にオープンしました。この店舗では、午前8時半から午後7時まで薬剤師が常駐し、処方せんに応じた薬の販売まで行います。またそれ以外の時間帯でも、店に備えられたテレビ電話で、24時間、薬剤師が薬の飲み合わせなどを含めた相談に応じることにしており、コンビニ業界としては初めての取り組みだということです。この会社では、こうした店舗を今後3年間で30店以上出店する方針で、「高齢化が進むなか、コンビニが健康についての相談もできる新たな業態に変化することで、中高年層などの需要を取り込みたい」としています。コンビニ各社では、ほかにもドラッグストアと提携して医薬品を扱う店舗を出店する動きが広がっているほか、やはり中高年層を主な対象として、これまで扱っていなかった刺身などを品ぞろえに加える会社もあり、売り上げを確保するため、商品やサービスの充実を図る動きは今後も強まりそうです。