大阪・西区のマンションで子ども2人が部屋に置き去りにされ、死亡した事件で、警察は、死体遺棄の疑いで逮捕した母親について、食べ物を十分に与えないまま長期間放置し、子どもが死亡することを認識していたとみて、殺人の疑いで再逮捕する方針を固めました。
この事件は、大阪・西区の風俗店従業員、下村早苗容疑者(23)が、自宅のマンションの部屋に長女の桜子ちゃん(3)と長男の楓ちゃん(1)の2人の遺体を放置したとして、死体遺棄の疑いで逮捕されたものです。警察の調べによりますと、下村容疑者は育児を放棄し、ことし6月下旬に食べ物や水を十分に用意しないまま2人を残して、1か月余りの間、自宅に帰らなかったとみられ、調べに対し、「小さな子どもが生きていけないことはわかっていた」と供述しているということです。さらに、玄関に通じる部屋の内部のドアや玄関ドアのノブに粘着テープをはって固定したあとが見つかり、下村容疑者は「子どもが外に出られないようにした」と供述しているということです。このため、警察は、食べ物を十分に与えないまま、長期間、部屋に閉じ込めれば、子どもが死亡することを下村容疑者が認識していたとみて、死体遺棄容疑での調べが終わりしだい、殺人の疑いで再逮捕して、さらに捜査する方針を固めました。