7日朝に松山空港から羽田空港に到着した全日空の旅客機の出発が、会社のパイロットの手配ミスで、2時間近く遅れていたことがわかりました。全日空は「お客様にご迷惑をおかけして申し訳ありません」と話しています。
全日空によりますと、7日午前7時35分に松山空港を出発して羽田空港に向かう予定だった旅客機の2人のパイロットは、いずれも身体検査で循環器などに軽い問題が見つかっていて、経過観察とされていました。このうちの1人は、乗務する際には健康診断で経過観察とされたパイロットとは組んではいけないという条件を付けられていましたが、会社の手配ミスで、経過観察とされた2人が組んで、6日の午後、羽田発松山行きの便を運航したということです。2人は、7日朝も、松山から羽田に向かう便にいっしょに乗務する予定でしたが、全日空は、6日夜にこのことに気づき、急きょ、東京から別のパイロットを派遣したため、この便はおよそ1時間50分遅れて松山空港を出発し、乗客155人が影響を受けました。全日空では、パイロットの健康の記録を社内のシステムに登録して、乗務する組み合わせを決めていますが、今回は1人の登録が漏れていたということです。全日空は「お客様にご迷惑をおかけして申し訳ありません。なぜ登録漏れが起きたのかを調べて、再発防止を徹底したい」と話しています。