台風4号は、沖縄本島地方の近海を北上しています。これから10日にかけて、東海から西の太平洋側を中心に局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁の発表によりますと、台風4号は、午後6時には沖縄・奄美の西の東シナ海を1時間に20キロの速さで北へ進んでいるものとみられます。中心の気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで、中心の東側440キロ以内と西側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。沖縄県では風が強い状態が続き、沖縄本島地方の沿岸は大しけとなっています。一方、南からの湿った空気や上空の寒気の影響で、西日本や東北のところどころで強い雨が降っています。台風は、10日にかけて勢力を維持したまま東シナ海を北上すると予想され、沖縄・奄美と西日本、それに東日本では、南から湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定になる見込みです。このため太平洋側を中心に局地的に雷や突風を伴い、1時間に40ミリから60ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。10日の夕方までに降る雨の量は、いずれも多いところで▽九州南部と沖縄・奄美で150ミリ、▽東海と四国、それに九州北部で100ミリと予想されています。気象庁は、強い風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、それに川の増水などに十分注意するよう呼びかけています。