大阪・西区のマンションで幼いきょうだい2人の遺体が見つかった事件で、警察は、死体遺棄の疑いで逮捕した23歳の母親が、殺意を持って2人を部屋に置き去りにした疑いが強まったとして、10日、殺人の疑いで再逮捕しました。
再逮捕されたのは大阪・西区の元風俗店従業員、下村早苗容疑者(23)です。警察の調べによりますと、下村容疑者は、ことし6月初め、長女の桜子ちゃん(3)と長男の楓ちゃん(1)を自宅マンションに置き去りにして殺害したとして、殺人の疑いが持たれています。警察は、室内に散乱していた食べ物の包装に記載された賞味期限を調べていましたが、6月中旬までのものしか見つからず、子どもたちが十分な食事を与えられないまま置き去りにされたことが裏付けられたということです。さらに、子どもたちが外に出られないよう粘着テープでドアなどが固定されていたことや、下村容疑者が2か月近くにわたって自宅に戻らなかったことから、明確な殺意があったと判断したということです。調べに対し、下村容疑者は容疑を認め、「子どもたちが亡くなった原因はわたしにある。食事も飲み物も与えず死なせてしまった。家に帰ってあげなかったことを後悔している」などと供述しているということです。