南太平洋の島国バヌアツの沖合で、日本時間の10日午後2時半ごろ、マグニチュード7.5の地震があり、一部で高さ30センチ程度の津波を観測しましたが、大きな被害の情報は入っていません。
アメリカの地質調査所によりますと、日本時間の10日午後2時24分ごろ、バヌアツの沖合でマグニチュード7.5の地震を観測しました。震源地は、首都ポートビラの西北西およそ40キロの海底で、震源の深さは35キロと推定されています。ハワイにある太平洋津波警報センターによりますと、ポートビラの海岸では高さ24センチから34センチの津波を3回観測しました。また、この地震で、建物の壁の一部が崩れるなどしたものの、大きな被害の情報は入っていません。首都ポートビラにあるホテルの支配人、大数加裕信さん(37)はNHKの電話取材に対し、「地震が起きた当時、大きな横揺れが1分近く続き、ホテルのバーにあるアルコール類の入った瓶が10本ほど落下して割れた。また、ホテルのプールの水が5分の1程度あふれ出した」と話していました。また、街中の様子について、大数加さんは「40~50人の人たちが高台に避難して海の方を心配そうに見ていたが、目立った混乱はなかった。また、6階建てのビルにひびが入っていたが、見たかぎりはけが人も出ていなかった」と話してました。