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『論語』の泰伯篇-05
日期:2014-03-22 10:24  点击:349
[白文]5.曾子曰、以能問於不能、以多問於寡、有若無、実若虚、犯而不校、昔者吾友、嘗従事於斯矣。
 
[書き下し文]曾子曰く、能を以て不能に問い、多きを以て寡なき(すくなき)に問い、有れども無きが若く、実あれども虚しきが若く、犯されて校いず(むくいず)。昔者(むかし)、吾が友、嘗て斯(ここ)に従事せり。
 
[口語訳]曾子がおっしゃった。『優れた才能を持っていながら、才能の乏しい者にも質問をし、多くの知識を持っていながら、知識の少ない者にも質問をする。あってもないように、充実していても空虚なように見せて、他人から攻撃されても反撃しない。私の旧友は、昔、このように努めていたのである。』 
 
[解説]有徳の君子の身の処し方を曾子が分かりやすく語ったもので、才能の高低や知識の多寡にとらわれずに謙虚に幅広く意見を聞くことの大切さ、謙譲の徳の美しさについて触れている。ここで曾子が言っている旧友とは、孔子門下で一緒に勉学や政治に励んでいた顔淵・子貢・子路などのことであろう。
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