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『論語』の泰伯篇-21
日期:2014-03-22 10:34  点击:461
[白文]21.子曰、禹吾無間然矣、菲飲食而政孝乎鬼神、悪衣服而致美乎黻冕、卑宮室而尽力乎溝洫、禹吾無間然矣。
 
[書き下し文]子曰く、禹は吾間然(かんぜん)すべきなし。飲食を菲くして(うすくして)孝を鬼神に致し、衣服を悪しくして美を黻冕(ふつべん)に致し、宮室を卑く(ひくく)して力を溝洫(こうきょく)に尽くす、禹は吾間然すべきなし。
 
[口語訳]先生が言われた。『禹の君主は批判すべきところがない。自分の飲食を少なくして、鬼神に供え物をし、自分の衣服を簡素にして、祭祀に必要な衣服をきちんと整え、自分の住居を質素にして、政治の全力を治水工事のために尽くした。禹の君主は本当に批判すべきところがないのである。』 
 
[解説]孔子が、中国大陸の治水工事に抜群の功績を上げたとされる伝説の聖王・禹(う)について褒め称えている部分である。禹は、私的な贅沢や蓄財、娯楽にはまったく興味がなく、『自分の飲食・衣服・住居』を控え目に質素にして、質素倹約によって生まれた余力をすべて国家と人民のために用いたということである。
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