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『論語』の子罕篇-08
日期:2014-03-22 10:47  点击:460
[白文]8.子曰、吾有知乎哉、無知也、有鄙夫、来問於我、空空如也、我叩其両端而竭焉。
 
[書き下し文]子曰く、吾知ることあらんや、知るなきなり。鄙夫(ひふ)あり、来りて(きたりて)我に問う、空空如(こうこうじょ)たり。我その両端を叩いて竭くす(つくす)。
 
[口語訳]先生が言われた。『私は何か知っていることがあるだろうか、いや、何もない。田舎の人物がやってきて私に質問し、私がそれに正直にありのままを答えたとする。私は、質問の初めから終わりまで丁寧に問いただして答えているだけだ。』 
 
[解説]孔子は自分自身を博学で有能な人物だという自尊心のようなものを明確には持ち合わせておらず、『人から聞かれた質問』の意味や意図を丁寧に問いただして適切な答えを返すということを得意としていた。『質問者の意図や疑問』に合わせて回答を与えていたので、周囲にいる人たちは孔子を博学で情熱的な賢者と見なすようになっていったのである。
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