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『論語』の子罕篇-13
日期:2014-03-22 10:50  点击:430
[白文]13.子貢曰、有美玉於斯、薀※賣※而蔵諸、求善賈而沽諸、子曰、沽之哉、沽之哉、我待賈者也。
 
[書き下し文]子貢曰く、斯(ここ)に美玉あり、賣(ひつぎ)に薀めて(おさめて)諸(これ)を蔵(ぞう)せんか。善賈(ぜんこ)を求めて諸を沽らんか(うらんか)。子曰く、沽らんかな、沽らんかな、我は賈(こ)を待つ者なり。
 
[口語訳]子貢が質問をした。『ここに綺麗な宝石があるとします。箱に入れてしまいこんでおくべきでしょうか?それとも、良い商人を見つけて売ったほうがいいでしょうか?』。先生がお答えになられた。『売ったほうがよい、売ったほうがよい。しかし、私は店で買い手を待ってから売るだろう。』 
 
[解説]『宝石の売買』と『仕官のやり方』をメタファーのように重ね合わせて説いている部分である。才能と意欲のある人材(宝石)を、子貢は自分自身で進んで君主(商人)に売り渡そうとするが、孔子は、将来有為な人材(宝石)を、安売りせずに君主(商人)からの招聘(到来)を待って売れば良いではないかと答えているのである。孔子は、自分自身を積極的に君主や官吏に売り込む『猟官運動』にはどちらかというと批判的であったとも言われる。
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