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『論語』の郷党篇-13
日期:2014-03-22 17:21  点击:627
[白文]13.厩焚、子退朝曰、傷人乎、不問馬。
 
[書き下し文]厩(うまや)焚けたり(やけたり)、子、朝(ちょう)より退きて曰く、人を傷なえり(そこなえり)やと。馬を問わずと。
 
[口語訳]馬小屋が火事になって焼け落ちた。朝廷から退出して急いで戻ってきた先生が言われた。『火傷や怪我をしたものはいなかったか?』と。馬の損失についてはお聞きにならなかった。 
 
[解説]当時、家畜としての馬は非常に有効な武器であり、また高価な財産でもあった。その馬が火事の被害にあっても、孔子はまず自分の弟子や使用人の身の安全を心配して、『誰も怪我した者は射なかったか?』と問うたのである。財産としての動物の損失よりも人間の安否のほうを先に心配する人道主義者としての孔子の人柄が窺われる章であろう。
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