野球賭博に関与し、謹慎が終わった大相撲の力士たちが参加した夏巡業は11日で終わり、日本相撲協会の放駒巡業部長は「協会へのさまざまな意見を大切にしながら、今後も巡業に臨んでいきたい」と述べました。
大相撲の夏巡業には、野球賭博に関与し、謹慎が終わった十両以上の力士9人も参加して、今月6日から始まり、新潟県と福島県を回ったあと、11日、秋田県北秋田市で最終日を迎えました。会場の入り口には、謹慎が終わった雅山と豊ノ島が立ち、ファンとの握手や写真撮影に応じたほか、土俵では、横綱の白鵬や地元出身の豪風などが熱のこもったけいこを披露していました。また放駒巡業部長が土俵に上がり、北秋田市のファンにも不祥事に対して謝罪しました。このあと、力士たちの取組が行われて、ことしの夏巡業が終わりました。今回の巡業について、豊ノ島は「今回の巡業では声援が励みになり、あらためてファンのありがたさがわかった」と話していました。横綱・白鵬は「謹慎が終わった力士に対して、自分はことばではなく、けいこをつけることで模範を示してきた。少しでも多くのファンが理解してくれたらうれしい」と話していました。また放駒巡業部長は「力士たちは率先してけいこをしたと思うが、評価は周囲に任せたい。協会へのさまざまな意見を大切にしながら今後も巡業に臨んでいきたい」と述べました。