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『論語』の顔淵篇-10
日期:2014-03-28 22:03  点击:438
[白文]10.子張問崇徳弁惑、子曰、主忠信徒義、崇徳也、愛之欲其生、悪之欲其死、既欲其生、叉欲其死、是惑也、
 
[書き下し文]子張、徳を崇くし(たかくし)惑いを弁ずることを問う。子曰く、忠信に主しみて(したしみて)義に徒る(うつる)は、徳を崇くするなり。これを愛するときはその生を欲し、これを悪む(にくむ)ときはその死を欲す。既にその生を欲して、またその死を欲するは、これ惑いなり。
 
[口語訳]子張が、『徳を崇敬して、惑いを弁ずる』という言葉の意味を質問した。先生がお答えになられた。『忠義と誠実がある人間と交流して、正義に近づくことが徳を敬うことである。愛する時にはその人の生存を願い、憎悪するときにはその人の死を願うものがある。このように、かつてはその人の生を願って、その後にその人の死を願うというのが惑いなのである。』。 
 
[解説]『徳を崇敬して、惑いを弁ずる』という古来から伝わる諺の意味を子張に問われた孔子は、愛欲と憎悪の二律背反(アンビバレンス)について言及して見事に分かりやすく解説している。
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