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『論語』の顔淵篇-12
日期:2014-03-28 22:03  点击:508
[白文]12.子曰、片言可以折獄者、其由也与、子路無宿諾、
 
[書き下し文]子曰く、片言(へんげん)以て獄え(うったえ)を折む(さだむ)べき者は、それ由か。子路、諾を宿むる(とどむる)こと無し。
 
[口語訳]先生が言われた。『裁判で一方だけの訴えを聞いて判決を下せるのは子路だけだな。』。子路は、承諾したことを引き延ばすようなことがなかった。 
 
[解説]直情径行の気質があり物事の決断が早かった子路は、裁判においても原告?被告片一方だけの意見を聞いて判決を出すような拙速なところがあった。拙速ではあるけれど仁徳と人情重視の判決を出すということで、徳治主義の儒教的観点から孔子は子路のそういった側面も好意的に評価していたようである。もちろん、現代の法治国家の立場からすると、こういった子路の人治的態度は許されないものではあるが。
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