19日夜、神戸市のマンションの部屋で死亡しているのが見つかった80代の夫婦は、夫が死後1か月ほど、妻が1週間ほどたっているとみられることがわかりました。警察は、熱中症で死亡した可能性もあるとみて死因の特定を進めています。
19日午後7時すぎ、神戸市東灘区のマンションの部屋で、この部屋に住む84歳の夫と80歳の妻が死亡しているのを部屋から異臭がするという連絡を受けて訪れた長女が見つけました。警察によりますと、夫は和室で下着姿で、妻は台所で服を着ていない状態で倒れていましたが、目立った外傷はなく、玄関には内側から鍵がかけられていたということです。また、遺体の状況などを調べたところ、夫は死後1か月ほど、妻は1週間ほどたっているとみられることがわかりました。部屋に冷房や扇風機などはなく、警察は、熱中症で死亡した可能性もあるとみています。夫婦の長女は「母親は認知症だった」と警察に説明しているということで、警察では、夫が先に死亡したあと、妻が届け出や連絡をしないまま、その後死亡したものとみて死因の特定を進めています。夫婦と同じマンションに住む女性は「階段の踊り場で奥さんが涼んでいる姿を見かけたことはあるが、近所づきあいがなく、亡くなっていることにはまったく気づかなかった」と話していました。また、近所に住む男性は「買い物に行く奥さんを見かけたことがある。ふだんからもう少し声をかけていればと後悔している」と話していました。