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『論語』の衛霊公篇-03
日期:2014-05-06 21:36  点击:464
[白文]3.子曰、賜也、女以予為多学而識之者与、対曰然、非与、曰、非也、予一以貫之、 
 
[書き下し文]子曰く、賜(し)よ、女(なんじ)予(われ)を以て多く学びてこれを識れる者と為すか。対えて曰く、然り、非ざるか。曰く、非ず、予、一を以てこれを貫く。 
 
[口語訳]先生が言われた。『子貢よ、お前は、私が多くの学問を修めてたくさんの知識を持っている人物だと思うか?』。子貢がお答えして言った。『そうです。そうではないのですか?』。先生が言われた。『私は博識な物知りなどではない。私はただ一つの道を貫いてきただけなのだ。』。 
 
[解説]儒教の最重要なエートス(行動様式)が『これを以て一を貫く』であり、孔子は自分の長所を変節しない首尾一貫性にあると考えていた。学問をして無数の知識や理論を蓄えるだけでは、社会を変革する力のない『ただの物知り』で終わってしまう。孔子は、物知りで終わらない真の学問をするためには、物事を正しい方向に導こうとする『一貫した信念』が必要であるとしたのである。
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