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『論語』の陽貨篇-19
日期:2014-05-11 20:24  点击:442
[白文]19.子曰、予欲無言、子貢曰、子如不言、則小子何述焉、子曰、天何言哉、四時行焉、百物生焉、天何言哉、 
 
[書き下し文]子曰く、予(われ)言うこと無からんと欲す。子貢曰く、子如し(もし)言わずんば、則ち小子何をか述べん。子曰く、天何をか言わんや。四時(しじ)行われ、百物(ひゃくぶつ)生ず。天何をか言わんや。 
 
[口語訳]先生が言われた。『私はもう何も言うまいと思う』。子貢が言った。『先生がもし何も言われなければ、私ども門人は何に基づいて語りましょうか」。先生は言われた。『天は何か言うだろうか。四季は巡っているし、万物も生長している。天は何か言うだろうか』。 
 
[解説]孔子がある日突然、『私はもうこれから何も言わないでおこう』と語り、『自分たちの学問の基準』を失う弟子たちは驚き慌てることになった。孔子が何も語らないという理由は、世界の根本原理は『孔子の言葉』の中にではなく『天命の示す摂理』にあるからであり、孔子はすべての疑問を孔子の言葉に頼って解決しようとする弟子たちの態度を戒めたのである。天は何も語ってはくれないが、規則正しい天候の周期と万物の生成の中には『事物の摂理・本質』が内在している、教育者としての孔子はそのことを弟子達に伝えたかったのである。
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