山形県朝日町で、ことし収穫したぶどうを使ったワインの仕込みが、25日から本格的に始まりました。
山形県朝日町では、地元で取れたぶどうを原料に、町と農協が出資してつくった工場でワインを製造しています。25日は、町や農協の職員、それにぶどう農家などおよそ30人が参加して、祈願祭が行われ、祭壇にぶどうをささげて、仕込み作業の安全とおいしいワインができるよう祈願しました。このあと、早速、仕込み作業が始まりました。白ワイン用の「デラウエア」がベルトコンベヤーで運ばれ、次々に果汁を絞る機械に入れられると、工場内はぶどうの甘い香りに包まれていました。ことしの夏は、日中の気温が高く、雨も少ないため、ぶどうの生育は「良い」ということです。また、今月下旬に入って、昼と夜の寒暖の差が大きくなったため、糖度が高く、酸味も備わったワインができそうだということです。工場の責任者の白田重明さんは、「例年以上に品質のよいぶどうができたので、多くの人に喜んでもらえるおいしいワインをつくるよう頑張ります」と話していました。25日に仕込んだワインは、10月初めに新酒として販売される予定で、仕込み作業は12月まで続きます。