現代音楽の作曲家で国立音楽大学の夏田昌和准教授が覚せい剤を隠し持っていたとして逮捕された事件で、准教授は「覚せい剤は外国人から買っていた」と供述しているということで、警視庁は27日、国立音楽大学の研究室を捜索しました。
警視庁の捜索は27日午後行われ、東京・立川市にある国立音楽大学に捜査員3人が乗った車が入りました。現代音楽の作曲家で国立音楽大学の夏田昌和准教授は、東京・調布市の自宅のビデオデッキの中に覚せい剤2.4グラムを隠し持っていたとして、21日、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました。警視庁のこれまでの調べに対して、夏田准教授は「3年くらい前から覚せい剤を使い始めた。覚せい剤は外国人から買っていた」と供述しているということです。警視庁の捜索は、夏田准教授が使っていた2つの研究室を対象に行われましたが、覚せい剤などは見つからなかったということです。捜索を受けたことについて、国立音楽大学は「警察の捜査には誠実に対応したい。夏田准教授の処分は懲戒委員会を開いて検討する」と話しています。大学では、新学期の授業が始まる来月、今回の事件について学生に説明することにしています。