今週、外国為替市場で、円相場が一時、１ドル８３円台まで値上がりするなど、急激な円高が続くなか、スーパー各社の間では、円高差益を生かして集客につなげようと、輸入食品を値下げするセールの実施が相次いでいます。

このうち、大手スーパーの「ダイエー」は、２８日と２９日、全国のほぼすべての店舗で輸入食品を値下げするセールを始めました。千葉県市川市の店では、アメリカやニュージーランドから輸入した豚肉やブロッコリー、それにグレープフルーツなど、あわせて１２品目を通常より２０％から５０％安い価格で販売しています。買い物客の女性は「家計が苦しいので、少しでも安く商品が買えるのはうれしいです」と話していました。また店の担当者は「節約志向で固くなっている消費者の財布のひもを、少しでも緩めるきっかけにして、売り上げの増加につなげたい」と話していました。このほか、関東を中心に展開するスーパーの「サミット」も、２８日と２９日、同様のセールを実施するほか、「イトーヨーカ堂」と「ジャスコ」も先週、セールを行うなど、スーパー各社の間では、円高差益を生かすことで低迷する消費意欲を刺激し、集客につなげようという動きが相次いでいます。