ことし5月、東京・三鷹市の演奏家の住宅からイタリア製のコントラバス5台など、およそ5300万円分が盗まれた事件で、別の事件で逮捕された26歳の会社員の男がコントラバスを盗んでいたとして再逮捕されました。警視庁によりますと、男は「楽器の演奏が好きで盗んでしまった」と供述しているということです。
逮捕されたのは、神奈川県厚木市に住む会社員の藤田雄也容疑者(26)です。警視庁の調べによりますと、藤田容疑者は、ことし5月、三鷹市のコントラバスの演奏家の住宅に2度にわたって忍び込み、コントラバス5台と演奏用の弓19本などおよそ5300万円相当を盗んだ疑いがもたれています。コントラバスは、いずれもイタリア製で、18世紀や19世紀に作られた1台が1000万円するとされるものも含まれていて、警視庁で捜査していました。その結果、今月21日、目黒区の楽器店に忍び込もうとして逮捕された藤田容疑者が関与を認める供述をし、自宅を捜索したところ、盗まれたコントラバスが見つかったということです。警視庁によりますと、藤田容疑者は容疑を認め、調べに対して「楽器の演奏が好きで盗んでしまった」と供述しているということです。警視庁は、藤田容疑者の自宅からほかのコントラバス1台も見つかったことから、別の場所からも盗んでいた疑いがあるとして捜査しています。