麻薬のケタミンなどを売りさばくため東京・江戸川区のアパートに大量に隠し持っていたとして、31歳の会社役員の男が逮捕・起訴されました。男はカップ入り即席めんの容器の中にケタミンなどを詰めて密売していたということで、関東信越厚生局麻薬取締部などは、2年間に2億円余りを売り上げていたとみて調べています。
逮捕・起訴されたのは千葉県浦安市の会社役員、富澤昭浩被告(31)です。麻薬取締部などの調べによりますと、富澤被告はことし7月、東京・江戸川区のアパートにケタミン1.6キログラムや覚せい剤550グラムなど、末端価格にしておよそ7000万円を隠し持っていたとして、麻薬取締法違反や覚せい剤取締法違反などの疑いが持たれています。富澤被告は、焼きそばなどのカップ入り即席めんの容器の中にケタミンなどを5グラムから100グラム単位で詰め、客から携帯電話で注文を受けると、最寄りの駅などで待ち合わせて売りさばいていたということです。調べに対して、富澤被告は「即席めんの容器の中に入れて売れば、周囲に怪しまれず、警察官から職務質問を受けることもないと思った」と供述しているということです。麻薬取締部などは、ことし7月までの2年間に2億円余りを売り上げていたとみて、入手経路についても調べを進める方針です。