東京・中央区の経営コンサルタント会社の経営者ら3人が、弁護士の資格がないのに経営不振に陥った会社に会社の分割を提案し、法律上の事務を行ったとして、弁護士法違反の疑いで逮捕されました。警視庁は、3人が無資格の弁護士活動で2億円余りの報酬を得ていたとみて捜査しています。
逮捕されたのは、東京・中央区の経営コンサルタント会社「レジェンド」の経営者、久野修司容疑者(43)と、役員の楠見誠一容疑者(37)、山口晋也容疑者(41)の3人です。警視庁の調べによりますと、久野容疑者らは去年3月、経営不振に陥っていた埼玉県川口市のがん具販売会社と契約を結び、弁護士の資格がないのに事業再生に向けて会社の分割を提案し、新たな会社設立の書類を作成する法律上の事務を行ったなどとして、弁護士法違反の疑いが持たれています。がん具販売会社は去年7月に経営が破たんし、破産処理を担当した弁護士から相談を受けて、警視庁がことし3月、関連先8か所を捜索していました。警視庁の調べに対し、久野容疑者と山口容疑者は「弁護士法に違反する行為とは思わない」などと容疑を否認しているということです。警視庁は、久野容疑者らがおよそ40の会社に対する無資格の弁護士活動で、およそ2億3000万円の報酬を得ていたとみて捜査しています。