台風9号は九州の西の海上を発達しながら北上し、7日にかけて九州北部に近づく見込みで、気象庁は強風や高波などに十分注意するよう呼びかけています。
気象庁の観測によりますと、台風9号は、午後3時には長崎県五島市の西220キロの海上を1時間に20キロの速さで北北東へ進んでいます。中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで、中心の東側440キロ以内と西側280キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。台風はこのあとも発達しながら九州の西の海上を北上し、6日夜から7日にかけて風速25メートル以上の暴風域を伴って九州北部に近づく見込みです。九州北部では7日にかけて風が強まり、最大風速は、九州北部で20メートル、九州南部で16メートルと予想され、海はうねりを伴って波の高さが6メートルの大しけとなる見込みです。九州の各地では台風周辺の湿った空気が流れ込むため、これから7日にかけて局地的に雷を伴って1時間に50ミリ前後の非常に激しい雨が降るおそれがあります。また、今週は潮位が高い大潮にあたるため、九州北部では満潮となる時間帯を中心に高潮のおそれもあります。気象庁は強風や高波、それに低い土地の浸水などに十分注意するよう呼びかけています。