厳しい残暑が続くなか、大阪市内の小学校では、ヘチマなどの植物で校舎の壁を覆う「緑のカーテン」で日ざしを遮ったり、運動場に日陰を作るためテントを設置したりして、暑さをしのいでいます。
大阪市教育委員会によりますと、市立小中学校の教室の冷房化率は15%余りで、厳しい財政事情のなか、暑さ対策として、現在、およそ90%の市立小中学校が、ゴーヤーやヘチマなどの植物で校舎の壁を覆っています。このうち大阪・城東区の今福小学校は、4年前からヘチマなどで校舎の壁を覆う「緑のカーテン」を作っています。学校によりますと、「緑のカーテン」がある教室とない教室とでは、室内の温度が2度ほど違うということで、4年生の男の子は「暑くないので授業も困りません」と話していました。また、外の気温を少しでも低くしようと、去年、水を霧状にまく装置を設置したほか、今月からは、運動場に日陰を作るためテントを設置し、体育の授業や休憩時間に利用しています。テントにも水を霧状にまく装置が設置され、子どもたちが気持ちよさそうに過ごしていました。大阪市立今福小学校の當麻俊和教頭は「すべての教室にエアコンを設置できればいいが、お金がかかることなので、校舎の壁を緑化するなどして子どもたちが過ごしやすいよう取り組んでいきたい」と話しています。