全国有数のみかんの産地、愛媛県八幡浜市とその周辺では雨が少ない状況が続き、みかんの生育への影響が心配されていることから、農家は畑への水まき作業に追われています。
みかんの生産が盛んな愛媛県八幡浜市や西予市などの農家では、先月下旬からスプリンクラーやホースを使って畑に水をまく作業に追われています。松山地方気象台によりますと、八幡浜市の先月の降水量は41.5ミリと、平年のおよそ30%にとどまり、畑での水不足が心配されています。八幡浜市のみかん農家、坂本勇治さんは、わせみかんの木の根もとを中心に水をまいて、ひび割れが見られるほど乾いた畑に水をしみこませていました。坂本さんによりますと、成長途中のみかんの中には強い日ざしがあたって傷んでしまったものもあり、収穫量は当初の見込みより落ち込む見通しだということです。坂本さんは「成長する時期に水が少ないので、収穫のときに実が大きくなるか心配です。雨が降ってくれることを願うばかりです」と話していました。