関東甲信越地方の病院で治療を受けていた成人の男性が、家族の承諾で脳死判定を受け、6日朝、脳死と判定されました。7月の改正臓器移植法の施行後、脳死と判定されたのは8人目で、このうち、今回を含む7人が、書面による本人の意思表示がない中で判定が行われたことになります。
日本臓器移植ネットワークによりますと、脳死の判定を受けたのは、脳症のため関東甲信越地方の病院で治療を受けていた成人の男性です。連絡を受けた日本臓器移植ネットワークのコーディネーターが家族からの聞き取りなどを行い、脳死段階での臓器提供について、本人は書面で意思を示していなかった一方で、拒否する意思もなかったと確認しました。そして、家族の承諾で臓器の提供に向けた脳死判定が行われた結果、男性は6日午前7時7分、脳死と判定され、死亡が告げられました。家族は「本人とは別れるが、臓器を移植される方にとって新たなスタートになればと思う」と話しているということです。7月の改正臓器移植法の施行後、脳死と判定されたのは8人目で、このうち、今回を含む7人が、書面による本人の意思表示がない中で判定が行われたことになります。日本臓器移植ネットワークは「脳死の段階で臓器を提供したいという家族の意思が、法律の改正によって生かされるようになったのは大きい」と話しています。臓器を摘出する手術は7日午前4時ごろから始まる見通しです。