長妻厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で、インドやヨーロッパなどで感染が広がっている、ほとんどの抗生物質が効かない新しいタイプの耐性菌が日本で初めて検出された問題について、今週中に全国の医療機関の実態把握に乗り出すことを明らかにしました。
この問題は、栃木県の獨協医科大学病院の入院患者から、インドやヨーロッパで感染が広がっている、「NDM-1」と呼ばれる、ほとんどの抗生物質が効かない新しいタイプの耐性菌が日本で初めて検出されたものです。これについて、長妻厚生労働大臣は「獨協医科大学病院から詳しく状況を聞いているところだが、全国の実態把握をするために、通知を出して取り組みを進めていきたい」と述べ、今週中に全国の医療機関に対して、感染の可能性がある人の検体の提供を求めるなどして、実態の把握に乗り出すことを明らかにしました。