繊維産業が盛んな群馬県桐生市で、織物で作った来年用のカレンダーの生産が今、最盛期を迎えています。
桐生市にある織物工場では、戦後まもなくから織物で作ったカレンダーを生産していて、ことしも最盛期を迎えています。工場では、専用の機械6台をフル稼働させて、50色を超える色鮮やかな糸を組み合わせ、来年のえとのウサギや浮世絵などを絵柄にしたカレンダーを生産しています。この織物カレンダーは、日本を訪れる外国人観光客や海外に支店を構える日本企業に人気で、最近はアメリカやヨーロッパだけでなく、アジアや中東など世界各国から注文が寄せられているということです。織物製造販売会社を経営する長谷川博紀さんは「鮮やかな絵柄を伝統的な技術を使って再現することで、日本の伝統美を世界中に広めていきたい」と話していました。織物カレンダーの生産は年内いっぱい続き、全国の観光地や空港の売店などのほか、インターネットでも販売されます。