米どころ新潟産のコシヒカリのことしの新米が17日、初出荷されました。消費者のコメ離れなどで、卸売り価格は年々低下傾向にありますが、ことしは猛暑の影響で、関係者の間ではさらに価格が安くなるのではないかという心配が広がっています。
新潟産コシヒカリのことしの新米は17日、県内9つの農協で、一斉に首都圏などに向けて出荷が始まりました。三条市の「JAにいがた南蒲」では、倉庫から一袋30キロのコシヒカリの新米およそ12トンが大型トラックに積みこまれ、出荷されました。新潟県内から17日一日であわせて800トンの新米が首都圏はじめ全国各地に出荷され、19日にもスーパーなどの店頭に並ぶということです。「JA全農にいがた」によりますと、消費者のコメ離れや景気の低迷で、卸売り価格は年々低下傾向にあり、ことしの新潟産コシヒカリは、60キロ当たり1万5000円と過去最も安くなっています。さらに、ことしは猛暑の影響で生育が十分でないものが多く、関係者の間では今後さらに価格が安くなるのではないかという心配が広がっています。JAにいがた南蒲の吉田久栄副組合長は「新潟産コシヒカリは生育が十分でなくても味はよいので、たくさんの消費者に食べてもらいたい。このあと収穫される新米の出来に期待したいです」と話していました。