名古屋市科学館で来年3月に完成する予定の世界最大のプラネタリウムの試験投影が24日、行われ、報道関係者に公開されました。
名古屋市中区にある名古屋市科学館の新しいプラネタリウムは、ドームの直径が35メートルと世界一の大きさで、全部で9500個の星を投影することができる最新のシステムが用いられています。24日、来年3月の完成予定を前にプラネタリウムの試験投影が行われ、スクリーンに星や惑星などが映し出されました。投影機に作られた星を映す小さな穴は、一つ一つ光ファイバーで光源とつながれていて、星を鮮明に映し出すことができ、星が大気の影響で瞬いて見える様子や、星の色も実際に近い状態に再現されるようになっています。また木星などの惑星は、スクリーン上に拡大して表面の様子などを見ることができ、天文についてのさまざまな知識が学べます。350ある座席は左右30度に回転するリクライニングのシートで、星空を全方位見渡せるようになっています。名古屋市科学館の野田学天文係長は「より本物に近い星空を再現できる、世界でも例を見ないプラネタリウムです。各地から多くの人に見にきてもらって、実際の空を見上げるきっかけにしてほしい」と話していました。