この夏の猛暑の影響で、新潟県産のコシヒカリは最も品質がよい1等米よりも価格の安い2等米の比率が過去最も高くなっていて、「JA全農にいがた」は、事前に農家に支払う「仮渡し金」の額を2等米について特別に引き上げて農家の支援に乗り出しました。
新潟県産のコシヒカリは通常、その年の新米の80%程度、悪い年でも半分程度は最も品質がよい1等米に選別されていますが、ことしは、この夏の猛暑で生育が不十分なコメが多く、新米のうち1等米の比率は16%と価格の安い2等米の比率が過去最も高くなっています。このためJA全農にいがたは、卸売り価格などを想定して毎年夏に金額を決めて事前に農家に支払う「仮渡し金」の額をことしは2等米について特別に引き上げ、農家を支援することになりました。引き上げ額は60キロ当たり500円で、最も高い「魚沼産」の場合、2等米で60キロ当たり1万5500円になります。卸売り価格はコメ余りの影響でことしも全国的に値下がりが続いていて、JA全農にいがたは「猛暑によるコメ農家の減収を少しでも補いたい」としています。