世界遺産に登録されている和歌山県の熊野本宮大社で、社殿の屋根を40年ぶりにふき替える作業が始まりました。
和歌山県田辺市にある熊野本宮大社の社殿は、ひのきの皮を1枚1枚重ね合わせた「ひわだぶき」の屋根が特徴で、国の重要文化財に指定されています。屋根のふき替えは、老朽化のため4つの社殿で行われ、27日は、このうち古くなった第3殿の屋根をはがす作業が始まりました。作業員は社殿の屋根に登り、ひのきの皮を工具を使って慎重にはがしていました。屋根のふき替えは昭和43年以来およそ40年ぶりで、神門などの修復とあわせた総工事費は3億5000万円余りに上るということです。熊野本宮大社では今後、4つの社殿で順次、屋根のふき替えが行われ、作業は2年後の平成24年9月までに終える予定です。