山梨県韮崎市の小学校の男性教諭が、5年生の道徳の授業で、グループごとに新聞から文字を切り抜いて身代金を要求する内容の文章を作らせていたことがわかりました。教諭は「共同作業の楽しさを知ってもらうつもりだった」と話しているということです。
韮崎市教育委員会によりますと、韮崎市の小学校の40代の男性教諭は、今月27日の道徳の時間に、担任する5年生の児童30人を5~6人のグループに分け、新聞の文字を切り抜いて文章を完成させる授業を行いました。その際に「担任の身柄を確保した。返してほしければ8000円持ってこい。1秒でも遅れると命はないものと思え」という内容を黒板に書き、文章を完成させるよう指示したということです。どのグループも文章は授業中には完成しなかったということですが、29日になって外部からの問い合わせがあり、校長が教諭に聞いて授業の内容を確認しました。教諭は「子どもたちに共同作業の楽しさを知ってもらうつもりだった。配慮が足りなかった」と話しているということです。韮崎市教育委員会の輿水豊教育長は「悪意はなかったとはいえ、教諭の意識に問題がある。今後、指導を徹底したい」と話しています。