4日の夜、神戸市の住宅街で16歳の男子高校生が男にいきなり刺されて殺害された事件で、事件のおよそ10分前に、現場近くで不審な男が座っているのが目撃されていたことがわかり、警察は、この男が高校生を襲ったとみて調べています。
4日午後10時40分ごろ、神戸市北区の住宅街の路上で、近くに住む高校2年生の堤将太さん(16)が、友人の中学3年生の女子生徒と2人でいたところ、近づいてきた男に、突然、刺されて殺害されました。襲われた直後に逃げて無事だった女子生徒は「男は20代から30代で、車道を挟んだ向かい側に座り、こちらをじっと見ていた」と警察に話しているということです。その後の調べで、事件の10分ほど前にも、現場で、堤さんと女子生徒とみられる男女の近くに若い男が座っているのが目撃されていたことがわかりました。男は2人から道路を隔てた用水路の側道にある車止めのポールに座っていたということです。警察は、この男が高校生を襲った男で、少なくとも10分ほど前から様子をうかがっていたのではないかとみて、目撃者から詳しい状況を聴くとともに、ほかにも目撃者がいないか調べています。