ノーベル化学賞を受賞したアメリカのパデュー大学の特別教授の根岸英一さんに菅総理大臣から受賞を祝福する電話が入りました。根岸さんは「ありがとうございます。世界を歩いていると、自分の研究成果が使われているとわかるのはある意味、愉快なことです」と答えました。
有機物を結合させる新たな化学反応の手法を発見し、医薬品など幅広い分野に貢献したとしてノーベル化学賞を受賞した根岸さんの自宅に、菅総理大臣から受賞を祝福する電話が入りました。この中で、菅総理大臣が「おめでとうございます。国民の生活に近いところでたいへんな成果を収めましたね」と述べると、根岸さんは「ありがとうございます。世界を歩いていると自分の研究成果が使われているとわかるのはある意味、愉快なことです」と答えました。また、菅総理大臣が根岸さんの受賞を機に若者が科学技術に興味を持ってほしいと話すと「理科系は非常に楽しい分野で、実益と趣味を兼ねることができますので若い人に薦めたい」と述べました。菅総理大臣とおよそ10分、電話で話した根岸さんは「すばらしい機会でした。若者の理科離れで日本の屋台骨が失われるという危機感があります。若い人が理科系を好きになって、日本を支えてくれる人がどんどん出てくるように私も努力したい」と話していました。