コンピューターソフトメーカー世界最大手のマイクロソフトは、新たに開発した携帯電話向けの基本ソフトを搭載した高機能の携帯電話、スマートフォンを世界30か国以上で販売すると発表し、この分野で先行するアップルやグーグルなどに対して巻き返しを図ることになりました。
マイクロソフトは、11日、新たに開発した携帯電話用の基本ソフト「ウィンドウズ・フォン7」を搭載した高機能な携帯電話、スマートフォンを発表しました。指で触れて操作するタッチパネルに対応し、大きめのアイコンを配置するなど、これまでのマイクロソフトの携帯電話用ソフトよりも操作性を向上させています。ビジネスソフト「オフィス」や自社のゲーム「Xbox」のオンライン版などとの連動性を高めているのが特徴です。新しい基本ソフトを組み込む携帯電話は、韓国のサムスン電子や台湾のHTCなどのメーカーが生産し、世界30か国以上で60以上の携帯電話会社を通じて販売するということです。日本での発売時期は未定だということです。スマートフォンの分野では、アップルのiPhoneや、グーグルが開発した基本ソフト「アンドロイド」を搭載する機種が、急速にシェアを広げており、遅れを取ったマイクロソフトが基本ソフトを開発して巻き返しを図ることで、スマートフォン市場のシェア争いは激しさを増しそうです。