プロ野球の運営を統括する日本野球機構は、12球団の若手選手を対象に、暴力団から脅しや誘いを受けても関係を持たないよう、対処のしかたを学ぶ初めての講習会を、宮崎市で開きました。
この講習会は、暴力団排除への意識を高めようと、若手選手主体の教育リーグが行われている宮崎市内のホテルで初めて開かれ、日本ハムの中田翔選手など、12球団の選手やスタッフ、およそ330人が参加しました。初めに、日本野球機構の加藤良三会長が「プロ野球は球場に暴力団が入らないよう取り組んできたが、球場の外でも暴力団と関係を持たないよう努めていかなければならない。プロ野球選手を夢みる子どもたちの思いを裏切らないよう、選手も自覚を持ってほしい」とあいさつしました。講習会では、暴力団の追放活動に取り組む東京の民間団体の代表が、暴力団との関係を断つための対処法について講演し、脅された場合は一人で悩まずに球団に相談し、パーティーなどの集まりに誘われた場合にも出席者を確認するようアドバイスしていました。巨人の大田泰示選手は「人とのつきあい方を含めて、プロ野球選手らしい行動をしていきたい」と話していました。