柔道女子で「やわらちゃん」の愛称で親しまれ、オリンピック2連覇を果たした谷亮子選手が現役引退を表明しました。
これは15日、谷選手が東京都内で記者会見して明らかにしました。この中で、谷選手は「競技生活の第一線から退くことを決意しました」と述べて、全日本柔道連盟に対して強化選手の辞退を申し出るとともに現役引退を表明しました。谷選手は福岡市出身の35歳。柔道女子48キロ級で5大会連続のオリンピック出場を果たし、2000年のシドニー大会と2004年のアテネ大会では2大会連続で金メダルを獲得しました。「やわらちゃん」の愛称で親しまれ、長く女子柔道界を引っ張ってきましたが、銅メダルに終わったおととしの北京オリンピック以後は出産やけがの影響などで公式戦から遠ざかっていました。その一方で、ことし7月の参議院選挙では比例代表に民主党から立候補して当選し、「ロンドンオリンピックで金メダルを目指したい」と述べ、議員を続けながらの現役続行に意欲を見せていました。