国際的なスポーツ大会の誘致を進めるロシアは、4年後に冬のオリンピックが開かれるソチで、自動車レースの最高峰・F1のレースを開催することで運営組織と合意し、ロシアの対外的なイメージアップにつなげるねらいがあるものとみられています。
ロシアは国際的なスポーツ大会の誘致を進めており、4年後の冬のオリンピックを南部のリゾート地ソチで開くのをはじめ、その前の年には、大学生のオリンピックと呼ばれる夏のユニバーシアードを中部の町カザンで開催する予定です。さらに、冬季オリンピックが開かれるソチで同じ年に、自動車レースの最高峰・F1のレースを開催することになり、14日、プーチン首相の立ち会いの下、運営組織との間で合意文書が調印されました。プーチン首相は「オリンピックの施設を効率的に使うことが必要だ」と述べ、オリンピック用の宿泊施設などを利用する考えを示しましたが、F1のレースを行う専用のサーキットは新たに整備するため、さらに日本円で数十億円規模の費用がかかるという見通しも明らかにしました。ロシアは、2018年と22年のサッカー・ワールドカップの開催地にも名のりを上げており、国際的なスポーツ大会を誘致してロシアの対外的なイメージアップにつなげるねらいがあるものとみられています。