菅総理大臣は15日の参議院予算委員会で、このところ円高が一段と進んでいることについて、「為替の急激な変動は好ましくなく、たいへん憂慮される状況だ」と述べました。
この中で菅総理大臣は、円相場が14日のロンドン外国為替市場で、一時、1ドル=80円台後半をつけるなど、このところ円高が一段と進んでいることについて、「先進国に新興国を加えた主要な20か国で作るG20でも、『為替の急激な変動は好ましくない』ことで合意している。現在の円の急激な上昇も急激な変動に当たり、たいへん憂慮される状況だ」と述べました。また菅総理大臣は、大阪地検特捜部の元主任検事が、押収した証拠を改ざんしたとして起訴され、懲戒免職処分を受けたことについて、「公益の代表者である検察官が刑事事件の証拠を改変するのは、検察官としてあるまじき行為だ。まことに遺憾であり、国民の皆様におわび申し上げたい」と陳謝しました。さらに、日本年金機構の職員が入札に関する情報を事前に漏らしていたとして、14日、逮捕されたことについて、仙谷官房長官は「内閣としても日本年金機構だけでなく、ほかのところでも起こらないような対策を本格的に考えていきたい」と述べました。