南米エクアドルにある鉱山で、15日、作業員4人が閉じ込められる落盤事故があり、同じ南米のチリの鉱山で作業員33人が奇跡的に救出された直後だけに、捜索活動の行方が注目されています。
南米エクアドル南西部のペルーとの国境近くにある金の鉱山で、15日未明、日本時間の15日午後、落盤事故があり、エクアドル人の作業員4人が地下およそ150メートルに閉じ込められました。落盤事故は、4人の作業員がいた場所よりも、地上寄りの、かなり離れたところで起きたとみられており、およそ50人の救助隊による捜索活動が続けられています。エクアドル政府の天然資源省の幹部は事故の原因について、「かなりの量の地下水がたまっていたことが落盤事故につながったようだ」と話しています。救助隊は、作業員が閉じ込められたとみられる場所に空気を流し込むため、金属の棒を差し込む作業を進めるとともに、作業員の救出を目指し、穴を掘り進めているということです。この事故が起きる一日余り前には、同じ南米にあるチリの鉱山で、地下700メートルから、作業員33人全員が奇跡的に救出されたばかりであるだけに、捜索活動の行方が注目されています。南米では、ことし6月にコロンビアの炭鉱で70人以上の作業員が死亡するなど、鉱山事故が頻発しており、鉱山開発の安全性があらためて問われています。