メキシコ北部の町で、高校生らがパーティーを開いていた住宅に武装グループが押し入って銃を乱射する事件があり、これまでに１４人が死亡、１９人がけがをし、警察は麻薬組織の抗争に巻き込まれたものとみて捜査しています。

事件が起きたのは、アメリカとの国境に近いメキシコ北部の町、シウダー・フアレスで、２２日深夜、地元の高校生の誕生パーティーが開かれていた住宅に武装したグループが車で乗りつけて押し入り、参加者に向かって銃を乱射しました。グループは、そのまま車で逃走しました。事件が起きた時、現場となった住宅には高校生の友人や家族ら４０人以上が集まっており、地元の警察によりますと、これまでに１３歳から３２歳の１４人が死亡し、１９人がけがをしたということです。警察では、パーティーに麻薬組織のメンバーが紛れ込んでいたという情報があることから、武装グループが対立組織のメンバーを襲撃しようとしたとみて、逃走したグループの行方を捜査しています。事件が起きたシウダー・フアレスは麻薬をめぐる事件があとを絶たず、麻薬組織の抗争が激しい町として知られ、ことしに入ってからこれまでに２０００人以上が犠牲になっています。