二酸化炭素の排出を削減しようと、広島市は、電気やガスの消費を抑えた家庭に対し、現金や金券を支給する制度を、全国で初めて1日から試験的に始めました。
この制度は、広島市が1日から市内のおよそ1000世帯で試験的に始めたものです。今月と来月の電気やガスの消費を去年より減らせば、二酸化炭素の削減量に換算して、1キロ当たり5円が支給されます。支給額が、200円以上になった場合は現金が、200円に満たない場合はこの制度に協賛するスーパーマーケットやコンビニエンスストアで使える金券が支給されます。広島市の試算では、エアコンの暖房の設定温度を21度から1度下げた場合、1か月で6キロの二酸化炭素削減につながるということで、この世帯は100円相当の金券を受け取ることができます。市によりますと、現金や金券の家庭への支給を通じて、二酸化炭素削減に取り組むのは全国で初めてで、市は、二酸化炭素の削減分を排出量取引に充てたり、企業に買い取ってもらったりすることにしています。