香川県と岡山県の瀬戸内海の島々などを舞台に、国内外の現代アートを展示してきた「瀬戸内国際芸術祭」が先月31日に閉幕し、105日間の会期中の来場者は、主催者側の発表で当初の目標の3倍を超える93万人余りとなりました。
「瀬戸内国際芸術祭」は香川県などの実行委員会が企画して、ことし7月に開幕し、香川県と岡山県の7つの島などを会場に18の国と地域の75組のアーティストの作品が展示されました。実行委員会によりますと、105日間の会期中に各会場を訪れた人の数は、当初目標としていた30万人の3倍を超える93万8000人余りとなりました。先月31日夜に高松市で行われた閉会式には、運営に当たったボランティアや地元の子どもたちなどおよそ2000人が参加し、音楽や踊りなどでフィナーレを盛り上げました。閉会式に参加した人たちは「地元の活性化につながってよかったと思います。また開催してほしいです」などと話していました。香川県などは、この芸術祭を3年後にも開催する方向で検討していますが、今回は、会場の島を結ぶフェリーが混雑して乗り切れなくなるなどの問題も出たことから、今後、対策を検討する方針です。