アメリカ議会の中間選挙を目前に控えて、与党・民主党への強い逆風が吹くなか、オバマ大統領は、重点州と位置づける中西部オハイオ州で選挙前最後の集会を開き、「経済を回復させ中間層の生活を立て直す」と述べ、巻き返しへ向けて懸命に支持を訴えました。

アメリカの中間選挙は議会下院の全議席と上院の３分の１の議席が改選されますが、景気の低迷や反オバマを掲げる保守派の市民運動「ティーパーティー」の台頭で、与党・民主党は強い逆風にさらされており、上下両院で議席を大幅に減らすことが確実視されています。２日の投票日を目前に控えた先月３１日、オバマ大統領は巻き返しを図ろうと、重点州と位置づける中西部オハイオ州をバイデン副大統領とともに訪れました。集会は、オバマ大統領の強い支持基盤である若者を狙って大学で行われ、オバマ大統領は８０００人の支持者を前に「経済を回復させ中間層の生活を立て直します。そのためには、皆さんに投票に行ってもらうことが必要です」と述べて、支持を訴えました。オバマ大統領は、選挙戦の最終盤にオハイオ州や上院で接戦となっている各州を回るなどして若者層を中心に懸命の訴えを続けています。