アメリカのオバマ大統領は、2日に投票が行われたアメリカ議会の中間選挙で、野党・共和党に議会下院の議席の過半数を奪われたことを受けて、共和党の指導部に電話をかけて、今後の政権運営に向けて協力を求めました。
ホワイトハウスによりますと、オバマ大統領は、アメリカ議会の中間選挙で与党・民主党が上下両院で大幅に議席を減らし、下院では過半数を失ったことを受けて、3日、野党・共和党のマコーネル上院院内総務やベイナー下院院内総務に電話をかけたということです。そして、「共和党とともに仕事をし、共通点を見いだして国を前進させ、アメリカ国民のためにさまざまなことを実現していくことを楽しみにしている」と話し、今後の政権運営に向けて共和党に協力を求めました。中間選挙の結果、野党・共和党が議会下院で議席の過半数を4年ぶりに奪還したことで、今後、オバマ大統領が目指す移民制度の改革や、地球温暖化対策などの重要法案の成立に影響を及ぼすものとみられ、オバマ大統領としては、今後の政権運営に向けて、共和党の協力をいち早く取り付けようというねらいがあったものとみられます。