江戸時代の数学家、関孝和をしのぶそろばんの全国大会が、出身地とされる群馬県藤岡市で開かれ、子どもから大人までが、自慢の腕を競い合いました。
この大会は、江戸時代の数学「和算」の大家、関孝和の業績をたたえ、毎年開かれているもので、3日は、全国20の都府県から、およそ300人が集まりました。競技は団体戦と個人戦が行われ、かけ算や見取り算など5つの種目による総合と、読み上げ算、それに読み上げ暗算の3つの部門で自慢の腕を競い合いました。出場した人たちは、「願いましては」という掛け声を合図に、愛用のそろばんを手にし、数字を読み上げる声に合わせて、すばやく玉をはじいていました。参加した小学5年生の女子児童は「3年生のときからそろばんを習い始めました。算数の計算で生かせるのでよかったです」と話していました。また、会社員の男性は「小さいころからそろばんをやったおかげで、今は仕事に役立っています」と話していました。